大館市の地域経済分析結果

経済産業省と内閣官房が提供する、RESAS等を活用し、大館市の地域経済の強み・弱みを「見える化」した分析結果を取りまとめました。

調査結果

大館市の地域経済分析結果(2020年12月)(PDF)

分析結果の概要

【生 産】

  • 製造業では 、 化学 、 はん用 ・ 生産用 ・ 業務用機械が付加価値を稼いでいる 。 非製造業では 、 住宅賃貸業が最も付加価値を稼いでおり 、 次いで保健衛生 ・ 社会事業 、 小売業 、 建設業の存在感も大きい 。
  • 上記に加え 、 農業や教育が地域外から所得を稼いでいる 。 一方で 、 地域の暮らしや産業を支える情報通信や卸売業は 、 移輸入が大幅に超過しており 、 産業の域際収支は赤字である 。

【分 配】

  • 雇用者所得は 、 地域外から地域内にくる働き手の影響で若干流出している 。
  • 年金 、 地方交付税交付金等の財政移転により 、 その他所得は流入 。 トータルの所得収支は流入となっている 。

【支 出】

  • 地域外からの消費を惹きつけ 、 民間消費は流入している 。 一方で 、 民間投資は域外に流出傾向 。
  • 地域内の需要を移輸入に頼っていることから 、 域際収支は赤字となっており 、 その他支出は流出傾向にある 。

【総 評】

  1. 化学 、 はん用 ・ 生産用 ・ 業務用機械などの製造業や小売業 、 建設業などに強みを有し 、 年金 、 地方交付税交付金等の財政移転により 、 地域外から所得が流入するものの 、 産業トータルとしては域際赤字となっているため 、 地域に所得がのこりづらい構図 。
  2. 地域の特色を生かしつつ 、 まちなか産業を含めた産業構造の多様性を高め 、 観光や特産品など交流人口拡大に繋がる産業育成や 、 地元住民の消費を喚起する商品 ・ サービスの開発に取り組むことで 、 より自立した地域経済の循環構造を形成していく必要がある 。